2023/06/22 12:00

こんにちは、Smartrench です。

今回は、技術内容が予め特定できていると考えて進めます。


その場合、先ずは、その技術を表す技術用語の検討から行っていきます。

検討が終わればそれを使い、複数あればより精度を上げるために掛け算をします。

 

このとき、掛け算する優先順位も重要になると思っています。

例えば、検索したい対象の技術分野を絞るために、レーザ、光 などのキーワードを探す検索範囲を

【 特許請求の範囲 】とします。 

合わせてレーザを使用する分野を更に特定するためのキーワード、例えば、露光機 などを同様に

特許請求の範囲で検索します。

 そうすると、出願人が権利化しようと考えている 『 レーザを光源とする露光機の技術分野 』 に絞る

ことができます。

 

次に、技術の本質部分を探すために用意した技術用語(キーワード)を明細書のどこで探すかです。

技術の本質についてはいずれお話させていただきます。

そんなの当たり前では? と思われる方も多いと思いますが、案外これを見落としている方が

多い印象を受けます。

 

探したい技術を特定して探す場合や、解決しようとする技術課題を見つけ、解決手法を確認する場合

などがあると思います。このような場合、明細書のどこで探せばよいでしょうか?

 

このとき注意する必要があるのは、明細書にも作成者の 『 癖 』 が存在するということです。

私の経験では、技術課題の項目の段落に本来の技術課題ではなく、目的を記載する明細書も

沢山あるということです。

では、そのような明細書で本来の技術課題を探す項目は? というと 従来の技術 を説明する中で

従来技術では解決できなかった事を記載する明細書が増えているような印象をうけます。

結論からお話すれば、従来技術も、課題の部分も検索する際には『全文検索』でキーワードを探します

ので同じという事になりますが、どこに目的のキーワードが有るかを理解した上で検索する意味は

大きいと思います。

次回に具体的に説明いたします。