2023/06/29 12:00

こんにちは、Smartrench です。

前回の続きとして、今回はキーワードを探す範囲とその意味について深堀しようと思います。

 

まず、探したい公報を出願する目線から考えてみます。

例えば、レーザ加工機を権利化しようと思うと発明の構成要件として、特許請求の範囲には重要な項目、

すなわち、レーザ、光、波長などのキーワードが入る可能性あります。


次に、レーザの特性として、ガウシアン、ガウス分布など光の強度分布を言い表している技術用語が

使われる可能性があります。

では、どのような発明を何について権利化をしようとしているか?

これを考えて検索していきます。


想定している技術は、単位面積当たりに照射するレーザ強度分布の制御、照射方法、および対象物に

発現する効果に関する先行文献を検索しようとしていると仮定します。

 

では、これらのキーワードを請求項(CL)、実施例に含む公報を見つけるための検索式を立てるわけですが、

どのキーワードをどこにあてはめるか?

ただし、ここでは、単にキーワードを探すために入れるのではなく、そのキーワードで何が権利化

できるかを考えていきます。

 

 まず、最初にレーザ光を使用する技術分野の公報を集めるとすると特許請求の範囲に入れるキーワード

として下記のキーワードが良いのではないかと思います。

  レーザ

 こうすることで特定の技術分野に絞る方向になります。(第1フィルタ)

 

次にレーザ光を使う方法として照射の方法を検討します。

  一括照射 または 局所照射

前述の一括照射では、レーザ光を限られたビーム径で照射するのではなく光学系を使って対象物全体に

一括で照射できるようにします。

一方で局所照射は、その名のとおり局所的に照射をしていきます。 そのため、レーザ光を移動させながら

照射するということが必要になります。

そうするとキーワードとしては、走査、スキャンというキーワードが適切になります。

つまり、走査、スキャン使うことで、更に技術分野を絞ることができます。(第2フィルタ)

 

ここまでである程度目的に合った技術分野の集合が拾えると考えています。

 

次回は、探したい技術の課題や手法の部分を考えます。