2023/08/03 12:00

こんにちは、 Smartrench です。

今回は、少しテーマを変えて ” パテントマップ ” に関連することについて書いてみます。

名前だけは聞いたことがあるけど、どんな内容で、何に役立つの? という方も多いのではないでしょうか
私の場合、対象となる企業の知財戦略や強みなどを分析するためにその企業の知財をマップ化することがよくあります。
マップ化するとSWOT分析の参考データにすることができるからです。

同様に、自社の知財の価値評価をする場合にも有効であると考えています。

特許権の価値評価というとよく聞くのは
 出願から権利化までにかかった費用は?  
 出願から何年目で権利化できたか?
 存続期間は残り何年か?
 外国出願はあるのか? 何か国ぐらい出願したのか?
という項目を並べ、かつ、請求項の数などを評価の対象としている場合
所謂、” コスト・アプローチ ” といわれる評価です。

私の個人的意見を述べさせていただくと、
特許権が取得できても、当該技術分野の中での価値、 例えば、市場価値が無い特許権は、『 保有する価値が低い 』
と考えています。
逆に、市場価値が高い場合、当該技術分野において競合他社をけん制することができ、優位性があるとか
製品の差別化に寄与している という評価をすることができるのではないかとも考えています。
所謂、” マーケット・アプローチ ” という評価です。
では、マーケット・アプローチはどのようにするとよいか?
ということになります。

私はこのような場合にも、パテントマップが役立つと考えていて、技術分野、技術課題、解決手法などを
マップ化し、必要となる項目ごとに・・・・という具合に作っていきます。

勘違いされると困りますので言い訳させていただきますと
必要な評価項目ごとに何をどうするかは、千差万別だと考えていますので、説明を控えました。

次回以降に機会があれば詳述するようにいたしますが、期待しないでください。
ただ、これだけは! という点では
SWOT分析の手法と同じ考えを応用すれば、価値評価の精度は上がると考えています。

うまく取り入れることができれば、保有する知財(特許権)の全体レベルが向上していくと思っています。

次回は、また、テーマを絞って書いてみます。