2023/10/05 12:00

Smartrenchです。


今回は、釈迦に説法 という感じがしますが、先日、技術者に説明した内容で気づいたことを
書いてみたいと思います。

先ず、経緯から・・・
若い技術者から保有している技術を応用して新たな分野を模索しているという話を聞きました。

面白そうなので話を聞いてみると何だか違和感を感じ、これまでの経緯などを聞いていくと
ふと気づいたことがありました。

その若い技術者は、” 研究開発 " という単語を連発するのですが、進めている内容が
研究であったり、開発であったり、またまた、研究に戻ったり ???

つまり、研究とは何か、何をするべきか 開発はどこから? を考えていないように
見えてきました。

開発部門の技術者にこのようなことを言うのは ・・ と思いましたが

保有技術に軸足を置いて、一歩踏み出して新たな分野に挑戦するなら
 1.保有技術の棚卸 ・・・ 自分たちに何ができるかを知る!
 2.あまり限定的に考えず多方面への可能性を確認する ・・・ 方向性の検討!
 3.可能性が有る別分野の技術(製品)が見つかったら ・・・ 派生技術の可能性、独自性をみる
 4.独自技術の方向性が決まったら 

  ・・・ ここから開発に着手!!

 5.保有技術から独自技術へ派生した技術を確定 ・・・ 発明の創出、技術保護を忘れずに!
 6.ここから当該技術の特許調査 ・・・ 調査結果から、技術、市場、競合、回避、価値などを検証
 7.当該分野での独自性を測る ・・・ 参入障壁の有無を確認しつつ、立ち位置を設計(企画)していく

的なことをお話してみました。

その若い技術者は、保有技術が使える業界、詳しく言うと使える製品!? を特許調査した調査結果を
基に検証をしているようだったので、本来の研究のための調査内容ではないことも説明しました。

特許調査は、あくまで技術面での調査を行うこと! そして得られた情報に基づいて技術を分析する
場合には? という感じであれこれ説明しました。
説明した詳細は、いずれ書いてみますが長くなるので今回はやめておきます。

次回は、また別のテーマで!